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換気しやすい家

2020/08/08

生活の新様式に合わせ『換気』が注目されています。

今回は換気についての基礎知識と、効率的な換気の工夫についてご紹介できればと思います。

 

まず、建物の換気は自然換気と機械換気の二つに大別できます。

 

自然換気は言葉通り、機械に頼らず行う換気方法です。

効率的な換気を行うためには空気の通り道(入口、出口)をデザインすることが大切です。

 

環境にもよりますが、お部屋の対角に窓を設けることで部屋全体での空気が流れやすくなり効率の良い換気ができます。

 

また、高低差を活用した換気も有効です。

暖かい空気は上に昇り、冷たい空気は反対に下降するので、その性質を利用して高い位置、低い位置に

それぞれ窓を配置するとより効率的に空気を入れ替えることができます。

これは重力換気とも呼ばれます。

 

新築の際にはこの辺りも頭の隅におきながら計画を進めることで換気しやすく、また心地よい風の抜ける

住みやすい家づくりができると思います。

 

 

 

また、リフォームでも換気性能を改善することは可能です。

換気を確保するため工夫された窓はメーカーで数多く開発されています。

一つの開口部で空気の入口、出口を設けたものや、防犯性に考慮しつつ、窓やドアを閉めたままでも

スリットなどで通気を可能にする商品などがあります。

 

一方、機械換気は換気設備により機械的に換気を行う方法です。

給気、排気を共に機械的に行う第一種換気、給気のみ機械で行う第二種換気、排気のみ機械で行う第三種換気の三つがあります。

 

機械を取り入れる部分を増やせば、イニシャル、ランニングともコストは増えますが、第一種換気ではロスナイなど給気、

排気で熱交換を行い、省エネルギー性に配慮した器具もあり、より快適な環境が作れます。

(夏であれば冷房で冷やされた空気を捨て、外部の暑い空気を取り入れることになります。

特殊なフィルターを通すことで捨てる空気と取り入れる空気の熱交換を行うことで

少し冷やした状態で新鮮な空気を取り入れるイメージです。)

 

 

 

換気は目に見えない部分ですが、検討を十分にしておかないと快適さに直結する大切な部分です。

少しでも参考にして頂ければ幸いです。

所員 T

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